単身パックって本当にお得?安く済ませたい人にとっては逆に危険?!

単身パックって本当にお得?安く済ませたい人にとっては逆に危険?!

単身パックとはどんなサービス?

指定のコンテナに積みきりの引越しサービスです

「単身パック」は1989年に開発された、業界で初めてコンテナボックスを利用した単身者向けの引越しサービスです。 現在では、複数の引越会社がコンテナボックスによる引越しサービスを提供しており、名称も「単身パック」や「単身引越サービスパック」など様々です。
この「単身パック」、引越しを安く済ませたい、という方によく選ばれるプランになります。。
単身パックは運べる荷物の量の上限が決まっています。例えば「高さ170cm×横幅110cm×奥行き100cm」程度のコンテナボックスに積み切れる量、などです。このコンテナに乗る前提の料金設定ですので、料金は通常の引越しに比べれば金額は低いです。また、スタッフによる事前の訪問見積もりも不要なのでお手軽に感じられます。
しかし、そう安易に選択をしてはいけません。なぜならば、荷物が積みきれず通常の引越しよりも高くなってしまったということがままあるからです。

主要な単身引越しパックの比較、サービスの内容の違い

主要な荷物は積み込み可能?

冷蔵庫は運べるが、洗濯機は運べない
布団は運べるが、ベッドは運べない
など、各社サービスにより、コンテナボックスの大きさは異なります。
洋服や身の回りのものなど、必要最低限のものしか持ってかない方であれば問題ないかもしれませんが、大半の方はそうではないと思います。ですので、ご自身の荷物量に対応したサービスかどうかをしっかりとお調べになることをおすすめします。

ここでは、コンテナボックスのサイズを参考に積込が可能なのかを見て行きましょう。
・ベッド・布団:組み立て式ベッドや、マットレスは折りたたみが不可能なので、長さが厳しい為、注意が必要
・冷蔵庫:各社2ドア冷蔵庫であればコンテナボックス積込可能
・ソファ:横幅により異なる
・TV→20インチ以下であれば可能

単身パックと普通の引越しの比較

大きく異なる3つのポイントを抑えましょう

引越しをどのように依頼するかを考えたとき、まず最初に「単身パック」と「普通の引越」の違いについて調べることと思います。ここでは具体的にどういった違いがあるかをご紹介します。

1.積める量
やはり大きな違いは詰める荷物量の違いです。引越し会社に依頼する場合は、最も小さい車両で「2tショート」1台、一部ではさらに小さい「軽トラック」1台となります。単身パックではこの「軽トラック」1台よりも積載量は劣ります。
ちなみに2tショートの荷台と比較した場合、単身パックのコンテナの積載容量は2tショートの1/5程度もしくはそれ以下です。

2.積み日と卸し日
普通の引越でしたら、現住居から荷物を積んだその日に新居に荷物を卸すのが普通です(長距離引越しなど覗く)。単身パックはコンテナを「荷物」のように扱いますので集荷後、別日に配達されるのが基本的な流れとなります。。

3.資材の提供
引越し時の荷造りを自身でされる際に、梱包作業に必要な資材として、ダンボールやガムテープ、布団袋や食器の包装紙などがあります。普通の引越しの場合は、これら資材は引越し会社から提供されますが(一部有料)、単身パックでは資材の提供はなく、自分自身で用意する必要があります。


コンテナボックスに荷物が積込できない人は、通常車両を借り切って運送するチャーター運送です。荷物の量で車のサイズを決めます。少量の荷物には軽トラやバンなど、大量の荷物には1.5tトラックで運送します。その場合、高さや横幅の規制もないので、単身パックなどコンテナボックスに積込きれない心配はなく、ベッドもマットレスも、最近では単身の方でも多いと思われる20インチ以上TVも普通の引越しであれば可能になるのです。
単身パックに詰込めなかった荷物は、別途サービスで送ったり、コンテナボックスを追加する事になるのです。そうなると高くついてしまいます。
また、単身パックは段ボールの無料提供サービスがないところも多く、自ら段ボールを探さないといけません。
また、パックの内容によっても距離数の制限(同一都道府県内など)が設けられているものもありますので、注意が必要です。

単身パックのリスク

コンテナに荷物が詰めるかどうかがカギ

単身パックの利用でもっとも気をつけなければならないのは「果たして、コンテナに荷物を積み切ることができるか」です。

単身パック利用には、大きく2つのリスクがあります。
一つは、単身パックを選んだ方が引越し代が高くついてしまうというリスク。
もう一つは希望の日に荷物を指定場所に届けられないかもしれないというリスクです。

指定のコンテナに積み込めればお手軽に安く引越しができますが、1つのコンテナには積みきれない場合が大半です。オプションでコンテナを増やす場合は、当然費用が増加します。時期にもよりますが大体コンテナが2~3個になれば、通常引越しの方が安くなります。
もしコンテナを増やさない(増やせない:当日に発覚など)場合は、残りの荷物を他の方法で運ばなくてはなりません。自力で運ぶか、宅配便など、別の輸送手段で送るか、別途単身パックを申し込むなどが考えられます。
自力で運ぶ場合は、レンタカー代がかかることが想定されますのでその分の費用が、宅急便の場合は配送料がそれぞれかかります。
また自力はともかくその他の方法では、希望通りの日程に荷物を到着させられるかどうかが不透明です。新居での新生活が、必需品が欠けた状態でのスタートになってしまうかもしれません。

結論:単身パックが合う人は

ただ「安く済ませたいから」で選んでは危険

まず、大前提として「安く済ませたいから単身パックを選ぼう」とお考えになるのは間違いです。「大型の家具家電を運ぶ予定がない、荷物量が超少ない、だったら単身パックを使って引越し代を節約できる」と自分の荷物量を確認してから考えるが正しいです。

これまでご説明した通り、単身パックひとつのコンテナで詰める荷物量はかなり限定的です。ではそういった容量でも収まるであろう人はどういう人か。
・単身赴任
・家具付き住居への引越し
・シェアハウスへの引越し
・実家からの引越し(新居での家具・家電は新規購入が多い)

単身パックは目的とご自身の荷物をしっかりと把握した上で選択していただければ、想定外の費用がかかることもなく、安心して引越しを行うことができるのでお勧めします。
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