調味料や粉類の梱包のコツをご紹介!

引越し先へ、調味料や粉類を安全に持って行くためのポイントは?

引越しトラック内の環境とは

温度変化が大きい

引越し業者は荷物を運ぶのにトラックを使います。そのトラックは、あくまで家財などを運ぶために使うもので、食べ物を運ぶことを想定しているわけではありません。
温度調整のための装置も備えていないため、トラックの荷台は温度変化が大きくなってしまうのです。
特に夏場は外気温の高さに加えて、トラックの車体に当たる日光でさらに荷台の温度が上がり、50度以上にまで達することも少なくありません。温度の変化が大きいと、食べ物の品質劣化が起きる可能性も高くなります。

荷物に加わる衝撃が大きい

トラックの荷台にはたくさんの荷物が積み重ねられるため、調味料を入れたダンボールの上に荷物が載せられないとは限りません。
また、しっかりと調味料が包まれていない場合、トラック走行中の揺れなどで調味料が容器から漏れたり、容器が破損したりすることが考えられます。その場合、調味料だけの被害で済めばいいのですが、液体や油がダンボールから染み出して、ほかの荷物を汚してしまうと大変厄介です。

調味料を荷造りする際は、この温度変化と衝撃を十分考慮しましょう。それらに耐えられないものは思い切って捨てるという判断も必要です。

調味料を上手に梱包・荷造りするには

しょう油・油など液状の調味料

液体タイプの調味料は、こぼれないように梱包することが大切です。高温や衝撃などで圧力がかかると、キャップが外れて中身が漏れ出す可能性が高まります。

まずラップやテープ・輪ゴムなどを使い、ふたを念入りに固定しましょう。次に容器を丸ごと紙で包みます。さらにビニール袋に入れて、その口を閉じたら完成です。 紙やビニール袋で包むことで、衝撃を軽減し、もし液体が漏れてもほかの荷物への被害が抑えられます。瓶入りのものは特にしっかり梱包してください。

残量が少ない場合や瓶入りの場合は、小さめのペットボトル(きれいに洗って乾燥させたもの)に移し替えるのもいい方法です。より運びやすく、割れにくくなります。

そして、ダンボールに入れるときは横に寝かせず、必ず立てるようにしましょう。また、重過ぎると底が抜けてしまうので、小さめのダンボールが適しています。 調味料をダンボールに入れてから、隙間に緩衝材(新聞紙など)を詰めます。トラックが揺れたときに調味料が倒れたり、他の容器にぶつかったりするのを防ぐためです。
間違って箱を逆さにしないよう、調味料が入っていることをダンボールに明記し、「天地無用」など書き添えておくと安心です。

砂糖・塩・コショウ・小麦粉など粉状の調味料

粉状の調味料は、飛び散ると後片付けの手間が増えてしまうので気をつけましょう。

販売されていた袋のままで使っているものは、袋の口を確実に止めてから、できれば密閉容器に、なければビニール袋に入れて閉じます。粉状の調味料には他のにおいを吸着しやすいものも多いので、なるべく1品ずつ入れるようにしましょう。

袋ではなく容器に入ったものは、液状の調味料と同様に、容器のふたを閉めて固定しましょう。
コショウや香辛料など小瓶入りのものは、まとめてラップで包んで粉漏れを防ぎ、さらに新聞紙などで包んで割れにくくします。

マヨネーズ・味噌など要冷蔵の調味料

冷蔵保存が必要な調味料は、特に注意しなくてはいけません。
温度変化が激しいトラックの荷台では、急速に品質劣化することがあります。気温が上がる夏場に関しては、引越し先へ持って行くことは注意が必要です。

持って行く場合は、保冷剤入りのクーラーボックスに入れて運ぶ方法が考えられます。そして新居が近ければ、自分で運ぶこともできます。とはいえ、貴重品など自分で運ぶものはほかにもあることが予想されるので、実際に調味料を運ぶ余裕があるかを考えましょう。

調味料を廃棄する方法とは

しょう油・みりんなど、食用油以外の液体類

引越し先へ調味料を運ばずに処分する場合、適切な処理をする必要があります。
まず、液体調味料は新聞紙などの紙類や使わない布などに吸わせた後で、燃えるゴミとして処分します。排水溝へ流してしまうと、そのまま下水へ流れ込んで環境に悪影響を与えてしまいます。
新聞紙や布に吸わせるとき、二重にしたビニール袋や牛乳パックに入れてから吸わせ、そのまま捨てると簡単です。
ただし、自治体によっては、牛乳パックを分別するきまりがあるので、事前に必ず確認しましょう。焼肉のたれ、ドレッシングなども同様の方法で処分できます。

ソース・マヨネーズ・ケチャップなど

これらの調味料は、紙に吸わせにくいので、まず中身をキッチンペーパーに出します。その後新聞紙に包み、燃えるゴミとして処分しましょう。容器はプラスチックでできていることが多いので、きれいに洗ってから自治体のルールに沿って処分します。

小麦粉・片栗粉などの粉もの

紙の袋に入れ、燃えるゴミとして処分できます。排水口へ流すと、固まって詰まる恐れがあるのでやめましょう。

食用油

油は、液体調味料と同じように、新聞紙や布に吸わせてから燃えるゴミとして処分することが可能です。もしくは、市販されている油凝固剤を使って固めてから、燃えるゴミとして処分するのも便利です。
水質汚染の原因になりますから、決してそのまま排水口に流さないようにしてください。

バター・マーガリンなど

冷蔵庫から出して時間が経つと、固体から液体に変化してきます。漏れ出すのを防ぐために、新聞紙に包んでから二重にしたビニール袋へ入れてください。しっかりと口を締めたら、燃えるゴミとして処分しましょう。
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