引越し料金の内訳をまるはだか! 引越し見積りの構成はこうなっている
引越し料金の見積りの構成を理解しよう
料金比較や料金交渉に役立ちます
ここでは、引越し会社の見積り金額の構成内容をまる裸にしてご紹介。
ご自身の引越し条件にあてはめ、どの要素でどのくらい価格に影響があるか、概算の引越し料金を知るためにお役立てください。
【このページのポイント!】
・引越し会社の見積りは、おおよそ「基本料金」と「オプション料金」で構成されています
・基本料金には、稼働するトラックのサイズやスタッフの人数、移動距離などが含まれます
・オプション料金には、追加の資材や電気工事、特殊作業(吊りなど)などが含まれます
・この基本料金とオプション料金に、カレンダー要素を加味したものが見積り時の提示金額になります
引越し料金のベースを解説します
引越し見積りの構成要素を紹介
細かい文字で項目がぎっしり、パッと見内容が複雑そうですよね。しかし、実際はその内容はとてもシンプルです。
引越し見積りはおおよそ、基本の引越し料金とオプション料金の2つで構成されています。
基本料金は、どんな大きさの車で引越しを行うか、スタッフ何人で行うか、どこからどこまでの引越しかなど、引越し会社が提供する引越しの基本サービスに関連するものです。
オプション料金には、エアコンなど電気製品の取付け・取外しや配線、無料の範囲を超える資材(ダンボールやガムテープ)、特殊作業(吊り作業など)、不用品の引き取り費などがあります。引越し会社によって多少品目の違いはありますが、だいたいどこも同じような内容です。もちろん、オプションは申し込まなければ料金はかかりません。
それでは、各項目について説明をしていきます。
基本料金1:引越しに使うトラックのサイズとスタッフの人数
引越し会社は、軽トラック・2tショート、2tロング、3t、4tなどのトラックを取り揃えており、それぞれに必要なスタッフの人数も決めています。このトラックの大きさとスタッフの人数の組み合わせで、基本料金が決まります。
ちなみに、1K〜1LDKであれば、大半は2tショートか2tロングのいずれかです。
また、単身世帯の場合は、運ぶ荷物の内容を細かく確認しなくても、間取りや部屋の広さでだいたいの荷物量は推定できます。そのため、家族引越しの見積りに必須な訪問見積りは不要となります。
引越し会社にとって超重要な「1件あたりの作業時間」
それは、作業時間。その引越しを始めてから終わるまでの時間です。
通常、引越し会社は各トラックサイズとスタッフ人数で、荷物の積み降ろしにどれくらい時間がかかるか、その目安時間を設定しています。単身者の標準的な引越しはおおよそ150分〜180分程度で見積もられています。内訳のイメージとしては「積作業60分+移動40分+卸作業60分」です。この位の時間で料金を考え、これ以上の時間が発生することが予測される場合は、料金が調整されていくというイメージです
この1件の引越しにかかる時間という考え方は引越し会社にとって大変重要です。なぜなら、そのトラックが1日にできる引越し件数によって売り上げが変わるからです。
あるトラックは5時間かかる引越しを1件行い、あるトラックは2.5時間かかる引越しを2件行ったとすると、1件あたりの引越し料金が同じでは収支が成立しません。当然5時間かかる引越しは、2.5時間のそれより高くなりがちということになります。
つまり作業時間が、引越し料金の決定に強く関係しているのです。
基本料金2:時間に影響を与える要素
1.移動時間
旧居から新居への移動時間です。当然、移動時間は移動距離によりますので、遠いほど時間は長くなり基本料金は高くなりがちです。
関連ページ:移動距離と引越し料金に関する深い話。距離と料金は比例しない!?
よく移動距離が長くなると、高速道路料金やガソリン代の分高くなるのではないかとお考えの方がいらっしゃいます。もちろん間違えではありませんが、作業時間の要素のほうが金額に強く反映されます
2.搬出入にかかる時間
引越し見積りの際に「家の前の道幅」について聞かれることがあります。
これは、使用するトラックが家の前まで入れるかを確認しているのですが、もう一つ理由があります。トラックをどのような状況で止められるかで、荷物の搬出入の時間が変わるからです。当然、家のドアから近ければ積込み・荷降ろしの時間は短くて済み、自宅からトラックまで100mもあるとそれだけ時間がかかります。
同様に、タワーマンションなどで、敷地が広く、トラックの駐車スペースから建物内まで、または建物内の通路が長いケースもあります。
平均的に、単身の引越し荷物はおよそ100個の荷物があります。スタッフ一人が一回荷物を運ぶのに2個の荷物を持てたとしても50往復することになります。1往復あたり1分のロスがあれば、トータル50分の作業時間増加となってしまいます。
■搬出入距離と料金
・30mくらいの場合は、おおよそ追加料金なく対応できます
・50mくらいの場合は、おおよそ通常作業の2〜3割増の金額になります
・100mくらいの場合は、おおよそ通常作業の2倍に近いくらいの金額になります
※上記はあくまで目安です。場合により異なる場合があります
3.階数とエレベーターの有無
2と同様に、部屋の階数とエレベーターの有無も作業時間に関係します。エレベーターがなければ階段で移動しなければなりません。当然階数が高ければ高いほど階段の昇降に時間がかかりますので料金が高くなります。
※表:「階数別、引越し料金加算目安」を参考にしてください
4.家具の解体・組み立て
ベッドや大型の家具など、運び出す時に解体が必要な家具があります。当然、解体したものは組み立てる必要があります。
この解体、組み立てにかかる時間が、作業時間として基本料金にかかります。単身引越しにおいてはベッドが一番多く、ベッド以外で解体組み立てが必要な家具はあまり見受けられません。
ちなみに、イケアなどの家具を引越し会社が嫌がる理由の一つに、この解体組立に多くの時間が掛かるからです。
引越し料金のオプション項目を解説します
資材について
参考:サカイ引越センター 資材関連ページ
ホームページに記載がない引越し会社でも、見積りの時に無料資材についての説明があります。
単身の場合は、目安としてダンボール10〜15枚程度、およびガムテープは無料で配布されることが多いようです。この量を超えてさらにダンボールが必要な場合は、追加で購入が必要となります。
ダンボール以外の資材についても、基本的な分量については無料で提供されるのが普通です。
引越し会社からすれば当たり前すぎてちゃんと説明しない会社もありますが、大体どこの会社も以下の資材は無料でレンタルしています。
・ハンガーボックス
・布団袋
オプションについて
1.電気製品関係
・エアコンの取付け・取外し
オプションの中でも最も選ばれる代表的なメニューです。
・通信機器やDVDの配線
新居での通信機器の配線はなかなか厄介なもの。特に機械に弱い女性からの依頼が多いです。 ・ウォシュレットの取付け・取外し
2.梱包・開梱作業
3.不用品の引き取り
自社で行っている場合、またはリサイクル業者等と提携している引越し会社もあります
4.その他
・盗聴器発見サービス
・防震グッズの販売、設置
・通信、電気、ガスの取次
→「オプション」ではありませんが、引越しのタイミングで見直しの多い、通信回線や電気・ガスなどの申し込みができます
カレンダー要素
まとめ
引越し会社の見積りは、作業時間を見積っているということでもあります
一見複雑そうな、引越し見積り内容も、こうやって一つ一つ見ていくと簡単です。
覚えていただきたい点としては、「作業時間(引越しを始めてから終わるまでの時間)」が引越し料金を左右する大きな要素であるという点です。
また、オプションは「キャンペーン」や「最終値段交渉の時のおまけ」として無料提供されることもあります。引越し会社としても、料金を下げるよりはオプションを提供するほうが譲歩しやすいこともあるためです。
アップル引越センターの無料オプション
特に盗聴器については、よくご希望いただくメニューです。
<無料オプション>
・ハンガーBOX・布団袋の無料レンタル(※荷物量により数量は変わります)
・洗濯機の取付けと取外し(※既存部品以外の部材が必要な場合や、物理的に不可能な場合を除く)
※大手他社などでは有料になっています。
・照明器具の取付けと取外し(※特殊な物は除く)
・大型家具の分解と組立(※特殊な物は除く)
・大物家具・家電の梱包(※ダンボールに入る大きさの家電等は、基本的にお客様にて梱包)
・盗聴器発見調査サービス
また、不用品については引取りにいくらかかるかの問い合わせが多いため、価格リストを公開しています。ご参考にしてください。
不用品の品目別価格リスト
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